土曜のレイトでゆれる観てきました。映画館一階の“ユナイテッド93”のでかい看板に心ゆれつつも・・・苦笑。
個性派キャストで配役もはまっていて見応えがありストーリーは以外にあっさり淡々と進み、コクがあるにも関らずあっさりしたスープで後をひかない・・・旨いラーメンのスープに例えてしまいたくなるような映画でした。旨かった面白かったですよ。
オダギリジョーのカッコ良さの上に危うく不思議な魅力もさすが(予告編で観た“パビリオン山椒魚”のキャラもすごいと思う・・・)思いましたが、香川照之さんのまじめが取り柄の兄貴役・・・まじめで良い人なんだけど腹の中で何考えているんだろ?って時々怖い感じがする危うさが伝わってきてすごく良かったです。さすが邦画映画出演数2006年度現在1位(「情熱大陸」寺島進さんの回より)だけあって沢山のキャラの引き出しもっている素敵な俳優さんだなって思い観てました。
木村祐一とピエール瀧の役どころも良かったですし、贅沢なキャスト陣のパワフルな演技是非観て頂きたいと思う作品でした。
今日は上野で「スーパーマン リターンズ」観ます。楽しみ・楽しみ!!
と言っても2本と半分しか観てません(苦笑)。
☆ロシアン・ドールズ(LES POUPÉES RUSSES)
スパニッシュ・アパートメントから5年後のお話・・・30歳になったグザヴィエが新たな生活環境の元またまた仕事や恋に悩み、なんだかんだで成長していく様を描いた作品。スパニッシュ・アパートメントの一つ屋根の下で繰り広げられる異文化交流・・・ユーモラスに描かれていてとても楽しめ、続編である本作品もそのユーモラスさは変わらずとても楽しめました。グザヴィエの悩みは贅沢な悩みと言っちゃえばそれまでですが・・・ロシアン・ドールズ(=ロシア人形の”マトリョーシュカ”)みたいな心の箱に人間はみんな、さまざまな感情や思いをひとつひとつ整理していて、片ついたものから入れていきその箱を次の大きな箱にしまっていく。そして、人形の奥底には一番小さな人形が隠れていて、みなそれを探している・・・確かに見つけてないかもしれないなと思う自分・・・赴き深かったです。
初代ドン・コルレオーネ・・・マーロン・ブランド演じるビトーの晩年から堅気まっしぐらだった息子マイケル(アル・パチーノ)がファミリーの長になるまでのお話。マーロン・ブランドの渋さがたまりません。あぶらののった感じがする若きアル・パチーノも良い~(part3でアンディ・ガルシアが娘婿役で登場したのかも納得・・・雰囲気が似ている・・・)。今は長~い作品で有名なpart2観てます。ビトーの若き日を若きロバート・デニーロが演じていてすごく贅沢な映画だと感じながら観てます(ロバート・デニーロのギラギラした眼つきが良いぃ~)。でもやっぱりpart3が一番好きかも・・・。
土曜麗図書ー(土曜レイトしょー)、先週「CASANOVA」観てまいりました。
恋愛至上主義を貫いた、18世紀ヴェネチアに実在した人類史上最も有名なプレイボーイ・・・ジャコモ・カサノバの真実の愛を描いたラヴロマンスです。
ヒース・レジャーが主演なだけにシリアスな官能エロス満載なのかなぁと正直あまり期待してなかったのですが・・・予想した方向性と180度違って・・・面白すぎます。あんなに笑えた作品久しぶりだと思います。
色男の代名詞といえるような金と力のないカサノバのきれる頭にセンスある教養、物怖じしない振る舞い・・・でもお茶目でちょっぴりドジな所が、古い例えでいうと2枚目というより3枚目といった感じがしてそこが魅力なのかもしれないと思いました(参考にしないと・・・ノートに認めようw)。
個人的にやっぱりあいつ・・・あいつが・・・乗ってきた船で笑いとるのは反則だ(苦笑)・・・パヴリッツィオの登場でストーリーも笑いも急展開して個人的に一番面白かった所でした。
ストーリー・キャストも然ることながら、ヴェネチア オールロケ(赤レンガが素敵)とサウンドはもちろんクラシック(あの音はチェンバロでしたっけ?)と華やかさと軽快さグッと増し最高でした。
予告編に惑わされる事なく観てみて下さい。面白いですよ~。
帰国後最初の土曜レイトでしょーは「初恋」です。中国にて中原みすずさんの原作を読み(きっかけは映画の予告編ですが・・・)、日本に帰ったら観ようと思った作品でした。
感想は、俳優さんのチョイス、世界観とてもよかったです。ただもう少し肉付けしても良い原作の内容を映画では所々削ったためか、ちぐはぐした内容で終わってしまったのがちょっと残念に思いました。最初にみすずが襲われた事件と岸との関係やみすずと岸の最後のやり取りとか・・・音楽のこだわり・・・その辺もカットされ物足りなさを感じました。
演じた俳優さんは原作のイメージどおりの配役で良かったです。宮崎あおいの単車をノーヘルで走らせるシーン驚きました。小峰麗奈の上半身裸も驚きました(笑)。おひょいさんはちょっと違ったかな~(苦笑)。
主題歌のはじめちとせの「青のレクイエム」良かったです。昭和のセピア色の時代とマッチしてて切なさ・儚さを感じ聴き入ってました。
原作を見ていない方は、映画を観てから原作を読んだ方が良いかと思います。個人的には酷評になってしまいましたが、若手実力派の俳優さん達の熱い演技は見る価値あります。是非ご覧あれ。
プッチーニの傑作オペラ「ラ・ボーエム」をベースにニューヨークを舞台にした伝説のミュージカルを映画化・・・こてこてのミュージカルだなと思わせる本作品・・・そこがとても良かった~。ミュージカル初演キャストに出演を熱望していた現映画界で注目株の俳優を加えパワフルで繊細なパフォーマンス、セリフはほとんどといって良いほど歌に乗せて・・・ポップにロック(メタル)&R&Bにタンゴにバラードといろんなテイストで感情の起伏が表現されていて素敵でした(「Season of love」と「Rent」を聴いてサントラがほしくなりました・苦笑)。
観ていて終始思っていた事、寝ていたおっさんの寝息がうるさいロジャー(Adam Pascal)がジョン・ボンジョヴィに見えてしまったこと(笑)。よく見ると確かに違うのですが、瞬間・瞬間がアルバム「These days」時代のジョンに観えて仕方がありませんでした(苦笑)。そう思った方も結構いたはず・・・。
あとは・・・何時死ぬかわからぬ者同士愛し合っているのにもかかわらずちょっとした嫉妬や気持ちのずれで傷つけ合い・・・過ちに気づき縁りを戻そうとする時にお互い口にするセリフ「I should tell you ・・・」、これが空耳で「愛している・・・」と聴こえる所も趣き深いなと思いました。
NO DAY ,BUT TODAY ・・・自分だって何時どこで死ぬかわからぬ身・・・今日(いま)を精一杯生きなくちゃと思わされた今日この頃でした。
土曜はレイトしょ~今宵は「戦場のアリア」を観てまいりました。
憎むべき敵国と仲睦まじく交流してしまったという恥ずべき行為という事で記録から抹消されてしまった実話を映画化し、文部科学省特別選定にも関らず上映劇場数が少ない本作品。グロさはなく単純明快でわかりやすいストーリー・・・でも所々に細かいサイドストーリーやら人間関係、心理描写が盛り込まれ、深いぞ~これはと思う映画でした。
予告編で見られる敵国同士が一点に集うシーン・・・音楽好きで良かったな~自分・・・って思いながら観てました。ドイツ軍から聴こえるハーモニカ伴奏の“きよしこの夜”の歌声にスコットランド軍からバグパイプでのセッション・・・観ていてしびれました。只アナ・ソレンセン(ダイアン・クルーガー)とニコラウス・シュプリング(ベンノ・フユルマン)の歌声が吹き替えなんだとわかってしまう所が少し興ざめした感じがしました(オペラ座の怪人やプロデュサーズと違って・・・)。
ダイアン・クルーガーの旦那さん(ギヨーム・カネ)が演じているフランス軍中尉のどこか頼りなさそうで人の良さそうな演技も素敵でしたが、その中尉のお世話係みたいなおっさん兵士がとても良かった~。所々に笑いとそして最後にぐっと大きな感動を与えてくれる・・・このおっさん兵士に注目です!!。
上映劇場数が少なく観る機会が少ないと思いますが是非観て頂きたい映画です。
土曜はレイトでしょ~・・・今回は全世界同時上映から一週間遅れで「ダヴィンチ・コード」観てまいりました。
世界的なベストセラーとなったダン・ブラウンの同名小説をトム・ハンクス主演で映画化。レオナルド・ダ・ビンチの名画に隠された暗号の謎を追う大学教授の姿を描くミステリー・・・これを観てまず思われるのが、原作と比較してどうだったか?だと思います。全て原作を読んだ方にとって「ダイジェスト版」と例えられるだけあって、壮大なストーリーを必要最低限のシーンを選りすぐって2時間半にまとめた様な作品でした。斜め読みした私にとって読んだところが映画になった感じがして趣深かったです(上下巻を2時間強で読み終える・・・苦笑)。
原作抜きにしての感想は、展開が速くところどころにアクションが盛り込まれ楽しめました。ダヴィンチ・コードという名前だけあってダヴィンチにまつわるアイテム・用語が出てきて知的なトリビア覚えた感じがして得した気分を味わえるかも?(みんな観るからそうでもないか・・・苦笑)。こういう宗教色が強い作品を観ると人間の宗教心・信仰心は時に怖いものだなぁと思ってしまいます。
個人的には予備知識なくても十分楽しめる作品だと思います(秘密を守る(≠秘密を隠し続ける)側と秘密を消す側の区別がはっきりすればOK!!)。是非お楽しみください。
一日を夢の中で終わらないように・・・とレイトで映画観てきました(苦笑)。「THE JACKET」です。
「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディと「パイレーツ・オブ・カリビアン」からファンであるキーラ・ナイトレイが出演、ジョージ・クルーニーにスティーヴン・ソダバーグ共同制作ということもあり予告編から気になっていた本作品・・・
「死を感じてから、人生が始まる。」ジャック(エイドリアン・ブロディ)の言葉に、“メメント・モリ(死を想え)”という言葉(本)を思い出し、死という遠近感のない終点目指し、今自分はどのように生きようとしているか?・生きているのか?・・・そんな事を思い少し耽りながら観ており感慨深かったです。
ジャック演じるエイドリアン・ブロディの幸薄げだけど温かさ・優しさは絶やさないそんな表情が、薄暗く冷たい感じがする映像描写の中に仄かに灯る火の温かさの様な存在でどこか心地よく良かったです。
キーラ・ナイトレイの美しい容姿にギラっとした眼光の鋭さ・・・相変わらず素敵ですね。「ドミノ」といい「ジャケット」といい地を這いつくばって生きているような汚れのある役・・・肌の露出多いし(パイレーツ・オブ・カリビアンでも肌着が濡れて透け透けだったし・・・)体当たりで演じているような役が多いような気もします。
拘束衣(ジャケット)を着せられ、薬を打たれ、狭く暗い小さな部屋に閉じ込められ、暗闇の中で薬でトリップから未来へトリップ・・・決して自由に未来へ行き来できるわけでもなく、限られた時間も僅か4日、そんな中己の死について2007年に居るジャッキー(キーラ・ナイトレイ)と共に探っていくのですが、残された時間が少なくなるにつれ己の運命を受け入れ利己的ではなく利他的に未来へよりよく繋げていこうとするジャックの姿は素敵で感動致しました。
現実と妄想を彷徨うサスペンス作品ですが、進行に強引さはなくとても丁寧にストーリー進行がされていき観やすいと思います。是非ご覧あれ!!
「ダヴィンチ・コード」落ち着いたら見ようかなぁ・・・。
「DEATH NOTE」予告編劇場で観てきましたが、「ダニー・カルフォルニア」イイィ~映像に合ってる。この曲聴いていて観たいかなって思ってしまいました(苦笑)。